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運動能力や心も育む!
外遊びには子どもにとって大切な経験が詰まっている!

子どもを外で遊ばせることが大事なのはわかっていても、具体的な理由をあまり知らないママやパパは多いかもしれません。sotomoでは、親子で楽しめるさまざまな外遊びレシピを紹介していますが、実際、子どもにとって、外遊びにはどんな効果があるのかを、幼児期の運動遊びに詳しい杉原隆先生にお話を伺ってきました。

運動能力や心も育む!
外遊びには子どもにとって大切な経験が詰まっている!

子どもを外で遊ばせることが大事なのはわかっていても、具体的な理由をあまり知らないママやパパは多いかもしれません。sotomoでは、親子で楽しめるさまざまな外遊びレシピを紹介していますが、実際、子どもにとって、外遊びにはどんな効果があるのかを、幼児期の運動遊びに詳しい杉原隆先生にお話を伺ってきました。

●外遊びは子どものたくましい心を育てる!

外遊びは子どものたくましい心を育てる!

寒い日も暑い日も、子どもたちはお構いなし! 公園などでの遊びは、遊具で遊んだり、大きな声ではしゃいだり、砂遊びに没頭したり……。キラキラの笑顔で外遊びを楽しみます。家のなかと違って動きの制限もなく、子どもたちにとって心も体も開放できる大切な時間ですね。

「今のお父さんやお母さんは、子どもたちに外遊びをさせることを、健康のためと考える人が多いようです。でも実は、たくましい心を育むという、とても重要な役割もあるんです」

「遊び」というのは本来、自ら進んで取り組む活動のこと。大人が決めるのではなく、子ども自身がどう動きたいか、どう遊びたいかを決めることが大切。たとえば、年上の子どもたちが遊んでいるからやってみたい、ママやパパが楽しそうだからやってみたいなど、自ら進んで取り組もうとする行動が、子どもの自発性や自主性の発育につながります。

「遊び」は、大人の言う通りのことをするのではなく、自分の頭で考え工夫し試してみる経験が多く含まれるので、思考能力も育まれます。

「外遊びをするなかで、たくさんの友達と一緒に遊んだり、一度失敗してしても何回もトライするうちに、たくましい心が育まれていきます。遊びの経験のなかには、そういう心を育てる要素がたくさん含まれているのです」

●ひとつの運動よりも、さまざまな外遊びが大切!

ひとつの運動よりも、さまざまな外遊びが大切!

ママやパパはまわりの子と比べがちで、特定の運動やスポーツを熱心にさせたがる傾向があります。けれども、杉原先生によると、小学校低学年までは特定のスポーツ教室に通う必要はあまりないといいます。 それよりも、この頃の子どもに必要なのは、さまざまな運動パターンをなるべくたくさん経験させること。たとえば「走る」「跳ぶ」「登る」「転がる」「くぐる」など、運動パターンには50種類もの動きがあり、この動きをすべて、自然に経験できるのが、まさに外遊びなのです。

「運動パターンは、親や指導者が教えなくても、遊びなどをしていれば、7〜8歳ぐらいまでに自然とできるようになります。幼児期からこの年齢までが、体の動きを調整する力が、急激に発達する時期だからなんですね」

体の動きを調整する力とは、手足をどう動かすとタイミングが合うとか、そのときの力の入れ具合など、自分の体の動きをコントロールする能力のこと。この能力が急激に発達する時期に、できるだけたくさんの外遊びを経験させることが、子どもの運動能力の基礎となるのです。

●ルールのある遊びは、知的能力や社会性を育む!

ルールのある遊びは、知的能力や社会性を育む!

ルールのある集団遊びは、この時期の子どもにとって大切な遊びのひとつ。たとえば鬼ごっこは単純、子どもたち自身でもっと楽しくなるようにルールを工夫します。

「大人は最初に必要最小限のルールだけ与えておいて、あとは子どもたちが自由に考えて工夫し、試してみる。それが失敗したら、もう一度考え直してみる。この繰り返しで、子どもの知的能力が育まれます」

親は、集団遊びができる仲間づくりと遊ぶ環境、そして子どもたちが「どうしようと」迷ったときに、解決のヒントを提案するだけでいいのです。

「幼児期の集団遊びでは、友達と仲良くすることが大事なことだと子どもは学びます。また、ルールのある集団遊びなら、決まりを守らないと仲間はずれにされちゃいますよね。だから、決まりっていうのが大事なんだ、守ったほうがいいんだということが、自然と身についていくのです」

同時にルールのある集団遊びをなるべくたくさん経験することで、子どもたちは社会性が身に付いていきます。

まとめ

外遊びを通じて、子どもたちはさまざまな運動パターンを経験し、それが運動能力の基礎となるのです。さらに、自ら取り組むことの喜びだったり、ルールを守ること、友達と仲良くすることの大切さを学び、たくましい心が育つのです。

文部科学省では、幼児期には1日60分の外遊びを推奨しています。幼稚園や保育園での集団遊びや、週末の家族での公園遊び、毎日のママとの散歩やお手伝いのなかで、楽しく体を動かしてみましょう!

(プロフィール)
杉原 隆先生
東京学芸大学名誉教授、現在は一般財団法人田中教育研究所所長。専門はスポーツ心理学や体育心理学。文部科学省の委員として、幼稚園教育要領、認定子ども園教育・保育要領、幼児期運動指針の策定に関わる。 (財)田中教育研究所にて幼児の運動遊び指導講習会「遊びのとらえ方と遊びとしての運動指導の方法」を行っている。

財)田中教育研究所:
http://www.maroon.dti.ne.jp/tier/index2.html

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